水彩画に必要な道具について解説!

水彩画は道具の用意も簡単!

 水彩画は他の絵画技法の油絵や日本画と比べて格段に用意が簡単です。水を使って描くという点でいえば、広義では日本画も水彩画の一種と言えます。日本画が絵皿や行平(ゆきひら)など、たくさんの道具を用意しなくてはいけないのに対し、水彩画は工程や道具が日本画の1/10といっても過言ではないでしょう。用意する道具を基礎編から応用編までご紹介します!

水彩画の手軽な道具はズバリこちら!

 日本画の下地の為に、外で水彩画で写生したものを元に日本画を描いていくという工程もあります。それくらい水彩画は外で描ける手軽な技法なのです。

具体的に用意するものは

鉛筆と消しゴム
絵の具を塗る前に対象物の輪郭だけデッサンでとらえていく必要があります。
パレット(絵の具が入ってる)
特に素材は気にせず24色くらい絵の具を入れるところがある点と、色を混ぜるスペースがしっかりある点さえ押さえていただけたらどんなパレットでも構いません。
筆洗
筆洗は水を入れておく小さなバケツのようなものですね。これも特に決まりなどはありません。

筆は大事ですね!大中小と必要です。大きい筆は大まかな全体の作業、小さい筆は細密です。中小は丸筆という先っぽが丸くなっている筆がおすすめですが、大きい筆は平べったい形の平筆がお勧めです。
水彩紙か画用紙
水彩紙は水のダメージに耐えられる水彩画専用の紙です。表面のザラザラがあったり紙の厚さがあったりします。ウォーターフォード紙やワトソン紙、アルシュ紙など様々な種類の紙があります。ただこれらの紙はすこし高額なのではじめの練習用としては画用紙で十分です。慣れてきたら水彩紙にチャレンジしましょう。
ぞうきん
クッキングペーパーやテッシュでも可。筆の中の水分量を調節する為のものです。

くらいでしょうか?
とても少ないですね!!

注意するべきポイントは絵を描きに行く前日に、水彩絵の具をパレットにチューブから出して固形化するまで乾かして使うという点です。中には固形化していない状態で描く当日にいきなりチューブから出して絵を描く方もいらっしゃいますが、それだと薄い色が出しにくいので固形化してから使うほうをお勧めします。

まず始めは24色からがおすすめ!

 水彩画を始められる方は色が気になりますよね。水彩画は一番メジャーなメーカーがホルベインですが外国のメーカーなので色も聞いたことがない色ばかり・・・しかも何色から始めたらいいかが気になるポイントかと思います。

 水彩画の色は無限にあり、きりがないのでまず始めに24色セット(ホルベインのメーカーで売っています)から始められるのがいいと思います。赤、黄、青など2,3種類づつ揃っています。色があまり多すぎるとこれはこれで難しいので原色(基本となる鮮やかな色)を使いこなせるようになるまではこの色数でいいと思います。

水彩画の道具、応用編は?

応用道具はとても便利です。慣れてきたらこれらを使っていかれると、とてもスムーズに水彩画が描けるようになります。

連筆
これは日本画で使う刷毛のような筆で、ムラができにくくなります。空などを塗る時に連筆があると水彩でよく起こるムラができず均一に絵の具が濡れます。
マスキングインク、またはマスキング液
マスキングテープなどと同じで、紙の上にマスキング液を塗ると塗りたくない場所を隠してくれるという働きをしてくれます。あまり長期間放置していると取れなくなるので注意が必要ですがこれが使いこなせたら暗い中にある白いものなどをキッチリ描き分けが出来ます。
水スプレー
これはウェットインウェット技法を使うときに必須です。にじみで背景などを作っていく技法です。これは画材屋さんというよりも百均などに売っているものです。

簡単だけど奥が深い水彩画の世界

いかがでしたか?
簡単に始められるけど、それでいて奥が深い水彩画の世界。
特に海外などを含め、水彩画の人気は高く、数ある絵画技法の中で水彩画人口は一番多いのではないでしょうか。
水彩画の作家さんは画家としてされている方から絵本作家、イラストレーターなど表現の幅も広いです。絵画を始められたい方にはまずお勧めなのは水彩画といっても過言ではありません。
是非、水彩画を始められるきっかけにしていただけたら嬉しいです。


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