心に残った風景
みなさんは旅行先や近所をお散歩する時に景色を楽しんでおられるでしょうか?
絶景を見に行った時のきれいだなーと思う風景や、ふとした瞬間に発見して心に残る景色は人の心にずっと残り続けるものです。
自分で描く風景画というものは、その思い出の一瞬の景色を切り取った自分だけの風景になります。
その記憶を頼りに描いてもいいですし、その時に撮った写真を見ながら描くこともできます。
初めは難しくても描き方を学び数をこなすことで誰でもうまくなります!
風景画は1つ1つのものよりも空気感が大事
風景画は他のモチーフ(花や動物、人物など)に比べて、1枚を構成する要素が多いと思われがちです。
例えば、田舎の山の景色を描きたい場合、雲、空、複数の木で成り立っている山のほかにも家や小川、草や花などもあるかもしれません。
しかし、構成要素は多いですが、風景画の場合それらみんなを細かく描く必要はありません。
全てを丁寧に描いてしまうとかえって絵の中の空間が出なくなってしまったり、主役がどれなのかわからずはっきりした絵にならない可能性があります。
そのものの正確な形よりも、風景画の場合、光と影の印象やその風景の雰囲気を描くことの方が大事です。
上手く描くコツ
誰もが初めは風景画は難しいと思われがちです。(突き詰めると難しいですが、、)
まずは、色のコンセプトを決めて、風景の中の主役を決めてわかりやすい構図を意識することできれいな風景画に仕上げることが出来ます。
・色のコンセプトを決める時は、1日の中の時間帯、季節、天気を決めて、数種類の色みに絞るようにしたら楽です。
使う色を絞ることによって色選びの際に迷いが少なくなり、画面に統一感が出るので、きれいな絵を描きやすいです。
・風景の中の主役は、その風景で何を描きたいかによって決まるので最初に明確に決めて主役を引き立たせるような構図を考えるとよいです。
(要素が多い風景の場合は、準主役も決めるのがいいですね。)
主役に一番力を入れて描き、その他の部分はびっしり描かず力を抜いて、シルエットだけにしたり、ぼかして遠近感を出したり、大まかに描けば、主役にピントが合うのでバランスのいい風景画を描くことが出来ます。
二条城前 水彩画 紫水庵では、生徒さんと一緒に楽しく水彩画を描いていくと同時に、今後も風景画をうまく描くコツをブログで書いていきますのでお楽しみください!
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