水彩画家は思いつかない??
新年、教室がスタートしました!
なんと新年から”あの風邪”にかかってしまい
だいぶ体調がしんどかったですが、おかげさまでかなり回復しました!
そこで続々と生徒さんが来られて
ある生徒さんに有名な水彩画家って誰なんでしょう?
思いつかないんですよ、と言われました。
確かに!水彩画家となると思いつかないですよね。
ぱっと思いつく印象派の画家は皆、油絵ですし
日本人も日本画家の名前はでてきますが
水彩画となると・・・?
ということで今回は私がお勧めする
誰もが知っている有名画家の水彩画をご紹介します!
水彩画はどういう存在?
日本ではほとんどの美大では絵画学部となると
油絵か日本画になります。
しかし、海外に行くと大学に水彩学部があり、
水彩画の地位が高いそうです。
確かに、美大に入る前の予備校でみっちり水彩画は
「着彩」という形で習うのですが
油絵や日本画を学ぶ前に習う基本の絵画というような
位置づけでした。
では、海外とはどこか?
水彩画の本場はイギリスだと言わています。
今の近代の水彩画の技法を開発したのはイギリス人の
ターナーだと言われています。
ターナーの水彩画
ウィリアム・ターナー(1775~1851)はイギリスの風景画家です。
油絵で有名ですが
10代~20代の時に描いた水彩画がこちらです!
油絵を王立アカデミーに出品する前には
水彩画を出品していたそうです。
ヴェニスの水辺と建物の油絵や海と船の油絵などが有名ですが
なんとこんなに卓越した技術で水彩画を描いています。
晩年は圧倒的な描写力を超越した抽象画に近い
大気と海が融合したような絵画を描いています。
サージェントの水彩画
ジョン・シンガー・サージェント(1856~1925)はアメリカ人の油絵画家で
特に肖像画で有名な画家です。
近代の印象派などがでてきた時代において
伝統的な技法を使いつつ省略した描き方も取り入れた
最後の肖像画家と呼ばれています。
サージェントはたくさんの水彩画も残しており、
とても大胆でかつ適確で
楽しそうに描いている雰囲気が伝わってきます。
特に水の描き方がとても自由に感じられます。
ですのでサージェントの水彩画はとても心に残っていました。
モローの水彩画
ギュスターブ・モロー(1826~1898)はフランスの画家で
象徴主義の画家です。神話やキリスト教の絵などを
幻想的に油絵で描いていますが
同じテーマを水彩画でもたくさん描いています。
私は正直、モローに関しては
油絵の神話の絵より水彩画の方がより
素晴らしいと思っています!
水彩画でこの密度!
そしてかすれのような表現、
水彩画の絵の具を濃く塗るところと
淡く塗るところの差が激しく、
コントラストが効いています。
淡く見えるところがとても水彩画らしい
タッチで儚く見えるところがとてもすてきだと思います。
油絵画家は皆、水彩画も素晴らしかった!
ターナー、サージェント、モロー、、
出身国も描いているジャンルも時代も全然違う三人の
有名画家の水彩画をご紹介しました。
どの画家も油絵と同じくらい
水彩画を極めていましたね。
水彩画は油絵と違って塗り重ねができないぶん、
個性が出ていたり
荒々しさが魅力になっているのがポイントだと思います。
たくさんの有名な画家が
水彩画を描いています。
みなさんもいろんな水彩画の作品を
見てみましょうね!
水彩画のことをもっと知りたかったら
なんでも先生に教室で聞いてみてくださいね!
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