陰影のある風景画のまとめ方

こちらの南禅寺の中の緑の陰影の強い作品を仕上げていただきました。
こちらが完成の一歩手前の段階の作品です。
人によってはここで完成したと思い、終わってしまう事もあると思いますが
ここからよりメリハリを出すと完成度が上がります。

メリハリというのは具体的に
明度(明暗差、コントラスト)、彩度(鮮やかさの度合い)のふたつが
よりしっかりついているかをチェックするというものです。

この途中段階の作品は密度(しっかり描き込まれてる感じ)は
しっかり入ってるので完成度はあがっていますが
手前の木などの暗さが不十分ですので奥行きがでていません。

また、木々の彩度も強い陰影のグレーを塗ったので
黄緑の彩度が落ちています。

それをしっかりチェックしていただいて
最後に「まとめる」ことがすごく大事です。

ですのでこの後、グレーの濃い色を手前の木の幹に塗っていただき
木々の葉には単色の黄緑(パーマネントグリーン)を再度塗っていただきました。
するとそれだけで明度と彩度が上がり、ぐっとさらに良くなりました!

特に風景画はこの最後のまとめるポイントが
とても多いですので
しっかり絵を遠くから見るなどして
明度、彩度を見直していてくださいね!

最終的に木々と木漏れ日がしっかり響きあった
良い作品になったと思います!

京都、二条城前水彩画教室紫水庵では
しっかりと風景画の描き方もお教えしておりますので
是非、体験からご参加くださいね!

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